生産活動

障がい者の能力を引き出す適材配置と指導が役割
多様なメンバーをまとめてフロア全体を管理しスムーズな生産を実現する
製造課 1係 フロアリーダー 坂本 和也

2009年、社会福祉法人太陽の家に入職し、事業支援課で生活支援員として5年間勤務。2016年からは製造3係のフロアリーダーを勤務し、現在は製造1係のフロアリーダーとしてフロア全体を管理する。

障がいの内容、本人の特性、コンディションを見極め、指導する

フロアリーダーとして、3名のラインリーダーとともに障がい者メンバーの作業指導やサポートを行い、製造のフロア全体を管理しています。

障がい者メンバーの中には、その日のコンディションによって、ふだんはスムーズにできる作業に時間がかかったり、うまくできないなど、作業の効率や質にバラツキがある人もいます。毎日、朝礼の時間に全員の様子を確かめ、体調が不安定に見えるメンバーには気を付けて目を配るようラインリーダーに指示します。作業中には、そうしたメンバーの後ろについて間違いなく作業を行っているかを確認したり、時には横について改めて作業手順を指導することもあります。

心がけているのは、できるだけ集中力を途切れさせず、本人が自分でできるまで見守ること。きちんと作業を終えられた時には、休憩時間などに「さっき、ちゃんとできていましたね」とひと声かけることも忘れません。体調に波があっても決められた作業をやり遂げ、それを評価されることが自信になり、モチベーションの向上にもつながるからです。

障がいを決めつけず、一人ひとりの能力を広げることを重視

工場には、多様な障がいを持ったメンバーが働いています。障がいの内容や特性によって、できることもさまざまです。たとえば加減乗除の計算はできるのに、「リンゴが5つあります。2個食べたら残りは何個ですか」といった文章形式の問いを理解することはできない人もいます。そうした特性に合わせ、指導法も変える必要があります。作業について説明する際には、要領書を読ませるだけでなく、絵に描いて見せるなど「どうしたら理解してもらえるか」を考えて指導しています。

オムロンの生産を担う拠点の一つとして、求められる製品を求められる品質で生産する責任は当然あります。そうしたことにも理解を促し、生産性の向上や品質の安定化に努めています。

一方で、障がいがあるからといって「この人はこの作業しかできない」などと決めつけず、さまざまな作業を経験してそれぞれの能力を広げることも重視しています。もし誰かが休んだ時、他の誰も代わりができなければ、途端に生産が滞ってしまいます。誰もがどの仕事もできるような体制を作ることが、本人のステップアップにつながることはもちろん、生産ラインを円滑に稼働させる上でも重要なことなのです。

最初は、「できない」と尻込みしていたメンバーを根気よく指導することで、ご家族も驚くような力を発揮できるようになることもあります。仕事を通じて、困難を克服していく姿を見るのもやりがいの一つです。

また「整理」「整頓」「清掃」の3S活動を行い、その成果を「徹底3S発表大会」で発表する中で、見違えるほどコミュニケーション力がついていくメンバーもいます。少しずつ力をつけて社内の認定試験をクリアし、より難易度の高い生産ラインへステップアップするメンバーを見ると、自分のことのように嬉しいです。

異なる特性を持つ人が協力することで作業の幅が広がる

一人ひとりの能力の幅を広げることに加え、適性に応じて複数の力を合わせることでも作業の幅を広げることができます。配当作業は、主に健常のメンバーが担当しています。配当作業には配当部材を確認するという作業と、配当するという2つの作業に分かれます。体を動かすのが苦手だけど、頭を使うのが得意なメンバーと、頭を使うのは苦手だけど、体を使うのが得意なメンバーが一緒に仕事をすれば、障がいのあるメンバーにもできるようになります。このように一人ひとり障がいの内容や適性を見極め、マッチングすることで、さまざまな工程で障がい者に活躍してもらいたいと考えています。

障がい者だけでなく多様な個性を持った人が一緒に働き、それぞれの能力や適性に合った役割を担うような職場が理想。障がいの有無に関わりなく誰もが自分の能力を生かしてイキイキと働き、自立して生活するのが当たり前になる。そんな社会になったらと願っています。

従業員の声

製造G 2Fフロアリーダー 本村 智之

障がいを意識せず、仕事と生活の充実を図る
製造G 2Fフロアリーダー 本村 智之

品質環境技術課 技術グループ 白石 遼

誰もが働きやすい生産ラインを目指して
品質環境技術課 
技術グループ 白石 遼
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